『あの時…が…どうかしたの?』



私は軽くとぼけて見る…



『あの時ね…由奈が走って帰ったじゃん…』



『うん……』



嫌だ……



思い出したくない…



あの時の気持ちがフラッシュバックする…



『あの時……育ね…私に怒鳴ったんだ…』



『えっ…??…ど…どうして…?』



私は驚を隠せず、どもってしまった…



『一緒に帰るって約束してないだろ!なんでいるんだよってね…』



『…………』



私はどう言えば良いのか解らなかった。