その日は久しぶりに家族水入らずで食事をした。



育も楽しそうに笑っている。


私も笑った…



笑うのも久しぶりだな…



母がハンバーグを頬張りながら喋る。



『あんた達、もうお年頃よね?恋人は?』



育が一瞬止まる…



『私はまだ居ないけど育はいるよ~』



育の口から伝えられると悲しくなるから…
自分から言った…



『あらっ!そうなの。ね、ね、どんな子?』



「……普通だよ…」



『私の友達なの!超美人なんだよー頭もいいし。ねー育。』



「よせよ…」



育は少し迷惑そうな顔をしていた。