私は声のした方へ振り返った。



育……




私は再び前向き俯く。
ドキンドキンと胸が高鳴る…


なんで…
どうして来るの……



「由奈!!」



「ハァハァ…な…何してんの?電話にも出ねーし…」


『………』



息も切れている育…
私の為に…?



どうして……



「俺が心配しないとでも思った?」



『………』



「お前…俺がどんだけ探し回ったか解ってる?」



『…………』



「それにお前…最近変だし…」



『…………』



「俺の事避けてるし…」