好きになった人は…双子の兄でした。【完結】

しばらくすると、再び育の部屋がパタンと締まる音がした。



私はベッドに潜りながら聞き耳を立てる…



トントン―――


と階段を降りる音がして玄関の扉が閉まる音がした。


どこかに行ったんだ…



カーテンの隙間から育を追う。



って…まるでストーカーじゃない…



私…何やってるんだろ…



ハァと溜め息を付き、
とりあえず、気分転換にシャワーを浴びる事にした。