好きになった人は…双子の兄でした。【完結】

学校は直ぐに終わった。



キーンコーン――
カーンコーン――――



鞄の中に筆箱やノート等を急いで詰め込む。




『じゃあ皆バイバイ!』



『あっ……由奈…』



仁美の声が聞こえたが無視して教室を出た。


育の教室も走って通り抜ける。



「お…おい!由奈!」



最悪だ…

育がいたんだ…


私は気づいていないふりをしてそのまま学校を出た。


もう……


嫌だ………



皆、そっとしといてよ…



話し掛けないで…!