『…うそ…私…諦めなくてもいいの…?』 育がコクリと頷く。 育の言葉が嬉しくて―― 私は思わず、熱い雫が込み上げて来る… 『ありがとう…育…嬉しいよ…嬉しい…』 私は何度も呟きながら育の胸に顔を埋めた。