「…お前…ムード台無し…」


育がクスッと笑った。



良かった…



いつもの育だ…



「じゃあ…行くぞ」



そう言って私の手を取った。


『えっ…?ちょっ…ちょっとこれは?』



私は買い物袋を指差す…



「…置いてこ」



『えっ…せっかく買ったの…「行くぞっ」



そう言って育は私から紙袋取り上げ、下に置いた。



手を引っ張って歩き出す…