好きになった人は…双子の兄でした。【完結】

「ハァハァ…由奈……」



勢いよく家の玄関を開けたが人の気配がない…



由奈が帰った形跡もなかった。



「…っ…クソッ…」



俺は再び走る…



途中で自転車の存在を思い出し慌てて乗る。



何処だ…



何処だ……



ひょっとして…



川沿いの堤防にいるかも…


前もあそこにいたし…



俺は目的地を定め、猛スピードで自転車を漕いだ。