……………



俺が場所取りをした所に由奈は居なかった…



『あれぇ~帰っちゃった?』



和也がキョロキョロと辺りを見回す。



溶けたかき氷…
手付かずの冷めた焼きそばに、たこ焼き…
緩くなったお茶…


由奈が居なくなってからだいぶ時間が経っているような気がした。



『あ~…』



和也が何か思い出したのか呟いた。



『俺…ちょっとヒドイ事言っちゃったかも…』



「はっ?何を?」



俺は何か嫌な予感がした。。


『いや…まぁ…仁美と育の間を邪魔するなってね…』


「はっ…なっ…何言ってんの?そっ…そんな…っ!!」



俺は、何が何だか解らなくなって、勢いよく俺の唾が飛んだ…



『まぁ…いいじゃん。本当の事だし…』



和也が特に悪びれた様子もなくヘラヘラと笑った。