『んじゃ…腹も減ったし戻ろうや』



和也が言った。



「そうだな…」



俺と和也と仁美…並んで来た道を戻って行く。



「…そういや……由奈は?」



俺は由奈の姿が見えない事に気づく。



『あ~由奈ちゃんねぇ……』



和也が頭をポリポリ掻いている。



『まぁ…待ってるんじゃね?』



和也がそう言うから、てっきり俺も由奈は待っていると思い込んでいた。