私だけに言ってくれたのは、 嬉しい反面、複雑だった。 「瑠衣はそれで、いいの?」 付き合う事を公開すれば、きっと陵の格は上がるはず。 「私達は時が来たら、公開するつもり。」 「俺は瑠衣の力で上に上がろうとは思ってない。だからそれまで、皆には黙ってて欲しい。学校で俺は彼氏として守る事は出来ない。だから、恵美。瑠衣を支えてやって欲しい。」