「好きになる理由なんかない。 凛音だから好きになったんだ」 礼音は凛音をまっすぐ見た。 「凛音のことは 初めて出会ったときからずっと 好きだった」 凛音は礼音から目をそらしたくなった。 でもそらせなかった。 何だか、そらしてはいけないような 気がしたのだ。 「…出会ったときって?」 すると礼音はふっと笑い、 「それはお前が自力で思い出せ」 と、言い残し、窓から去っていった。