「おーい、おいてくぞー」 「おねーちゃん、早くー!」 礼音と男の子の声がする。 「あっ待ってー! おいてかないでよー、もー!」 凛音は声のする方に走った。 海のにおいがする風が吹く。 凛音は自分の気持ちに気付かなかった。 …自分の気持ちが礼音に 少しずつ向いていっていることに。