「りーんね」 礼音が凛音を呼んだ。 「何、タカ?」 凛音は礼音のことを“タカ”と呼んでいる。 すっかりなじんでしまったからだ。 「今度の土曜日さ、どっか行かね?」 「あーいいね!」 凛音は礼音からのデートの誘いに 自然に笑顔になった。 「…いいなーいいなー」 するとその様子を見ていた萌葉が 口をとがらせて言った。 「だってさー、敦さー、 今、部活に一生懸命だから…」 「ごめんな、萌葉。 大会終わったら、どっか行こうな」 敦が萌葉の頭をなでながら言った。