部屋の空気が一斉に凍った。 みんなの視線がギターのコードに注がれる。 将人が道具を大切にするのは、誰よりも私たちが知っていた。 彼は練習より、手入れに時間をかける。 いつも、本当に安らかな目をして手入れしている。 そんな彼の……ギターが。 誰かに……切られた……!? …………誰に……!! 「……ごめん」 再び聞こえた将人の声。 彼の顔は下を向いていて、その表情を読み取ることができない。