行きどころのない悔しさや怒りがこみ上げてきて、唇を噛み締める。 倫生と目が合う。 その目にも僅かに悔しさが感じられたが、『続けろ』と声が聞こえた。 客席に向かって笑顔を向ける。 Bメロが始まる。 随分長い間奏のような気がした。 2回目のサビ、そしてCメロが終わって、ようやく最初の曲が終わった。 あと、一曲。 とても長かったような、あっという間のような……。 間髪入れずに、2曲目の前奏が始まる。 将人、倫生、深樹斗と目を合わせて、気を高める。