実際には、1秒もかけずに小さなアクション。 つまり、結構早く回っている。 その遠心力で広がったスカートが、倫生に当たる。 ……ううん。 倫生が持っている、ベースに当たる。 ビ────────ッと、ベースについていたマイクが嫌な音を拾う。 私も倫生も、目を見開く。 スカートが……破れた。 ベースの突起に引っかかったのだろう。 苦労して作った、黒い全円のスカートが、大きく裂かれる。 数本糸くずが舞台の下に落ちる。 音楽は変わらず流れているのに、時が止まったように思えた。