「……ごめん。……いい加減、うるさいかもしれないけど」 沈黙が続く帰り道。 沈黙を破ったのは、倫生の謝罪の言葉。 誰もそれには返さない。 返せない。 責めてるわけじゃないけど、なんて言えばいいのか分からない。 「私も……ごめん」 私も謝るしかなかった。 「おれも……。もっと、冷静にならなきゃダメだったのに」 深樹斗も静かに謝る。 将人は、ここにはいない。 随分沈むのが遅くなった太陽の明るさが、私たちを馬鹿にしているように見えた。