「…………よし!


 俺らは、『M√4』だ!」



意を決したように叫ぶ将人。


もう、廊下にいる彼らのことなんて忘れ去っているに違いない。


最初の頃は聞こえないように小声で話していたのに……。



「……いいの? それで……」


すると将人は小馬鹿にするように笑った。



「俺らの絆は、そんな名前なんかに左右されるもんか。
 名前は大切なもんだが、中身はもっと大切だ。
 逆に、中身が確かなら、名前なんてのはただの飾り。

 ……違うか?」



そうもきっぱり言われては、首を横に振るしかない。


……やっぱり、素敵な考え方をするなぁ……。


詩を書いているのは、将人なのかな。