「M√4って……!!!



    割り切れちまう!!!」



そう、決して割り切れない無限小数だからついた、√2。


私が入って√3になっても、それはまだ1.7320508……と、永遠に続く、無限小数だった。



でも……√4は2だ。


簡単に割れてしまう……!!


そうなったら、せっかくの『割り切れない』という意味がなくなってしまう。



「どうする、将人?」


さっきから倫生が笑っていたのは、そういうことだったのか。


頭のいいこいつは、イチ早く気づいていたのだ。



「……」


考え込んでしまっている将人。