「俺たち、仲間じゃん。そんな堅苦しいのやめようぜ。
 きっと将人もそう思ってるよ?

 ……珠月」



……仲間。


まだ一ヶ月しか付き合いがないのに……


私を、そう呼んでくれるんだ。



そして、私の名前を呼ぶときに、少し赤くなった頬。


それを、つい可愛いと思ってしまう。



「可愛い。……倫生」



そうしたら、何となく、違和感なく名前で呼べたんだ。



「なっ……!!」


でもそう言ったら倫生はますます赤くなった。


「可愛いってそれ……! 褒め言葉じゃないから……!」


真っ赤になって反論を続ける倫生は、やっぱり可愛い。