将人は静かにその景色を眺めて、一変、荒々しくカーテンを閉めた。 「そろそろ……あいつら帰ってくるな」 将人がそう呟いたのと、私たちが立ち上がったのは、ほぼ同時だった。 タオルをパタパタとはらい、無造作に畳む。 「……行こっか」 すっと示される通路に、自然と入っていく。 胸は苦しくない。 目眩もしない。 きちんと将人に謝って、今日の出来事をなかったことにしよう。 ……気づいちゃだめ。 そんな風に思うのは、気づいてるからなんだって、とっくに気づいてたけどね。