「……お前、どうすんだ?」 お礼を柔らかく断って、大槻さんに訊ねる将人。 「あんたそれ……分かってて言ってんの?」 鼻の頭を赤くして、気まずそうに言う彼女。 ちら、と『先生』を見て、頷きあう。 「あなたたちの仲間に入れて。 そこで、キーボードをやりたい」 胸を張って堂々と言う彼女。 「……歓迎しますよ、王女様」 冗談に嫌みを含ませた言い方をする倫生。 それを見て気だるそうに笑う将人。 私はうろたえるのみ。