片手には、木材。


これで火を広げたのだろう。


焼却炉の上には着火剤もある。



そして、もう片方の手には……。



「あ、あんた何やってるの!?
 それ燃やす気!?」


「当然でしょ」



軽々しく言ってのけられたそれは……。



「ダメに決まってるでしょ!?
 それを欲しがってる人が何人いると思ってんの!
 それに、それはあなただけの栄光じゃないでしょ!?」


……全国一位の表彰状。



「あなたに説教される筋合いないわよ」


「あ……!!」