何かを燃やす音……? ここは焼却炉だから燃えて当然だが、こんな時間に人がいるとは思わなかったので驚いた。 誰だろう、と覗いてみる。 何故かコソコソとしてしまう。 「え……!?」 その姿を見て、つい大きい声を出してしまった。 もちろん気づかれて、振り返られる。 「あぁ、あなた……。何の用?」 長い長い漆黒の髪。 見慣れない、まくられたカーディガン。 ……大槻芽奈。