「あいつ、何があっても泣かなかった。 たとえ一方的に殴られても、理不尽なことで怒られても、バスケの試合でボロ負けになっても」 倫生の小さくて穏やかな声を聞き漏らさないよう、私と深樹斗は無言だった。 「……でも、一度だけ……」 そう言った途端、倫生の目から涙がこぼれ落ちた。 それを無かったことにするかのように、また話し始める。 「……俺らには、親友がいたんだ。 小学校入る前から、俺ら3人はいつも一緒にいた」 ……親友。 その言葉が、何故か胸に響いた。 「……中3の時。 ……死んだんだ」