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私たちがパソコン室に到着した時、悟くんはちょうどキーボードを叩いているところだった。
ただし、その表情はとても不満そう。
「ちょっと香椎!?アンタなに勝手に……って、どうしたのよ」
その表情には、悟くんに文句を言うと息巻いていた優香でさえ口を閉ざした。
悟くんの様子に誰もが首を傾げる中、当の本人は大きな溜め息をつくと一言呟いた。
曰く、
「……ダメだ。学校のフィルタリングに引っ掛かりやがる」
「…………どういう事?」
悟くんの言っている意味が分からなかった私は、その後ろから液晶画面を覗き込んだ。
大型の検索サイトに打ち込まれているのは『楼護村』『祟り』という二つのキーワード。
そして、検索ワードに引っ掛かった中の一つを悟くんがクリックすると……
「……ほらねー…………」
次に画面へ映ったのは、予想していたサイトなどではなく
『このホームページを開く事はできません。禁止対象:占い・超常現象』
という言葉のみ。

