赤の贖罪





そんな卓斗くんは、優香と洋平から一部始終を聞くと



「え?なんで『祟り』はダメなんだ?俺は賛成だぞ」



訳がわからないといった表情で、サラリとそんな発言をした。



「「「………え?」」」



その言葉に、悟くん以外の3人はポカンと口を開けてしまう。



「いや……そんなの先生が許す訳ないだろ」


「なんでそう決めつけるんだ?」


「いや、でも……祟りとか気味悪いし。それに、亜由美は怖い話が嫌いなんだよ?」


「大丈夫、いざとなったら俺が守ってやるから!な?」


「え!?う、……うぅ」


渋っている優香と洋平の発言を、笑顔で次々と論破していく卓斗くん。


最後には、トドメとばかりに私へ話題を振ってくるし……。



(ど、どうしよう!?)



思わず、私は卓斗くんから視線を逸らしてしまった。


ここは、卓斗くんの意見に合わせた方がいいのかな。


でも、正直『祟り』なんて調べたくない。だって怖いもん。


なんて答えるべきだろう、と私が困っていると……