「…………え?」 驚いた私は顔を上げると、首を振って周囲を見回した。 しかし、私の周りには誰もいない。 唯一の話し声といっても、復活した悟くんを含めた4人が少し遠くでテーマについての議論を繰り広げているだけ。 (聞き間違いかな……) 首を傾げながらそう自分を納得させつつ、私は視線をコンピュータの画面へ戻す。 そして、 「………ひっ!?」 ボロボロの家しか映っていなかったはずの写真の中に、こちらを見つめて笑う白い人影を見つけて……思わず、小さな悲鳴を上げてしまった。