「優奈、晴翔ちょっと聞いてくれ」

「何?父ちゃん。」


いつから起きていたのかわからない晴翔が言った。

大事な話だ、といったお父さん。

何・・?再婚?再婚とか、言わないでよね・・・?



「お前たちに、今日から一ヵ月、お兄ちゃんができる」

「「・・・はぁ!?」」


な、何言ってんの、お父さん…

いきなりお兄ちゃんができるって。

1か月間だなんて。

でも、限られてるってことは、再婚じゃないんだよね…?




そう思い、ホッとした気持ちでいた自分もあった。

でも、私の頭の中は混乱していた。

何より、理由が聞きたかった。

どうしてお兄ちゃんを作ろうと思ったのか。

どうやってお兄ちゃんを見つけたのか。

なぜ…



「晴翔、前からお兄ちゃんほしいって言ってただろ?」

「う、うん」

「優奈も」

「前は言ってたけど…」

「だから、お兄ちゃんほしいと思って」

「でも、どうやってお兄ちゃんできたの…?」

「レンタルだ」



・・・え?

レンタルってどういうこと…?

お兄ちゃんをレンタル?

どうやって?



「レンタルってどうやって?」

「レンタル会社があってな…」



レンタル会社って…

何の?