「……あっそ。」 私は無関心そうに部屋を出る。 「あら、嬉喜どこに行くの?」 急に部屋を出ていく私を不審に思ったのかお母さんが私を呼び止める。 「え、だってプレゼント見に付き合わなきゃいけないんでしょ? だから着替えてくんの。」 そう答えた私に、友心が目を輝かせる。 「やっぱ嬉喜は優しい! ありがとー!!」 嬉しそうに微笑み飛び跳ねる友心。 「じゃ、待ってて…。」 複雑な心の中を悟られないように部屋を出た。