「んー、バスこねーなー」 近くのベンチに腰をかけ足をばたばたさせる友心。 まだ友希は帰ってこない。 あれから、もう5、6分は経っていた。 「こないねー」 そう返事をしながら友心の横に座る。 んー、バスがくるまであと5分くらいかー…。 ふう、と溜息をつきながら空を見上げる。 きれいな飛行機雲が見えていたその時だった。