「んーと、バスの時間は…っと。」

友心がバスの時刻表とにらめっこをしている中。

「ねぇ、嬉喜。」

こそっと小さな声で友希に呼ばれる。

「なにー?」

振り返りそう答える。

友希はそれを無視するかのように友心を見だす。

「ちょっと友希、人のこと呼んどいて何よ!」

いつまでも話をしない友希に腹が立ち、声をあげる。

「…か?」

小さく、とても小さく友希が呟く。