目が覚めてしまえば何も変わらなくて、いつもの天井が見えるだけ。
『ああ、夢だったんだ』って思い知らされる。
卒業アルバムをまた引っ張り出して、懸命にあなたの連絡先を探す。
でも、あなたは引っ越してしまったから、連絡先なんてわからない。
あなたと仲の良かった人に聞こうとも思った。
でもそんな勇気もなくて、乗り越えられる強さもなくて、あたしは一人声を殺して泣いた。