――――――…… ――――… 「で、このχはさ…――」 「うーん…あ、そっかうん! わかった!!」 時は過ぎて、夏。 ジリジリ暑い外とは裏腹に、クーラーをきかせた涼しい部屋で、私は裕貴くんに勉強を教えてもらっていた。