「……え、」 ポカンとする私に 「…ちがう、の?」 先輩もポカンとした。 「は、い」 戸惑いながら頷くと 「あ…そう、なんだ」 ぽつり、先輩が呟いた後 しばらく、沈黙が続いた。 「あ、あのねっ 私の友だち、生徒会に入ってるんだけどね」 「は、はい」 「裕貴くんのこと、好きらしくて」 え、と思わず声を漏らした。 「その子ね、いい感じだと思うのにあることを気にして告白もしないとか言ってて…」