お前からは今、オレがどんな顔をしているか 見えないだろう。
オレの心の中も。
オレがどれほど狂っているのかも。
オレがどんなにお前を壊したがっているのか も。
くくっ、今のオレの顔を見たらお前がどんな 顔をするのか・・・どんな声で鳴いてくれる のか・・・

楽しみだよ、さくら。

お前のせいでオレがどれほど苦しんできたの か。
お前のその無垢な笑顔がどれほどオレを傷つ けているのか。
お前にはわからないんだろうな。

いいんだよ。それは。
お前が悪いんじゃない。
ただ、お前がオレの前にあらわれてしまった のがいけないんだ。
・・・運命なんだよ。愛裕。
それがお前の必然だったんだよ。
だからオレを恨むのはお門違いだ。
恨むならお前を見つけてしまった律かあの男 を・・・お前にあんな笑顔をさせるあの男を 恨むんだな。
あの男を・・・。