「まひろ、もう朝よ~。
いい加減におきなさいよ~」

見上げると、
同じメイドでお姉さん的存在の
真城〈マシロ〉さんが
呆れながら私を見ていた
お父さんとお母さんは、
私が3歳のときに亡くなって
お兄ちゃんしかいないから嬉しい。

「・・・今、何時・・ですか・・・?」

嫌な予感がして愛裕は、
恐る恐る聞いた。

「6時よ」

「ほ、ほえぇぇぇぇぇ!!!!」

メイドは6時半には、
もう完全に準備しなければならない。

「もう時間がっ!!!急がないと!!」

愛裕は急いでベッドを降りた。