しかし、その強大な力は
一族にとっては
福をもたらす力でもあっても
当主本人にとっては
必ずしも幸せなものではない。

制御できない力は時に
自分自身を滅ぼす凶器に変わる。

特に精神が不安定な思春期は
その危険が最も高い。
魔力と関係が深い“性”への目覚め。
それが危険へ一層の歯車をかけるのだ。