「平山は……展望台にいるんだ…
中学の制服をきて……別人みたいに喋ってた」


俺は昨日のことを思い出しながら呟くようにいった



「田中もみたんだ……
あれは悠里なんかじゃないよ…………
あたし、何度もやめるように説得したんだ
でもね……」


自虐的に笑う牧野の赤く充血した目からまた一筋の涙が流れた




「私とあの人の思い出を汚さないで。って言われちゃった……
あなたに同情なんてされたくない。邪魔しないで。って」


「………… 」