「ちょ、救急車!」
「あの子、大丈夫?」
「待って、血が…」

―周りからは、助けを呼ぶ声と
同情の声だけが聞こえてくる。

あたしの目の前は真っ白。

なにも見えない、なにも聴こえない。

ただ、感じるのは…

嫌な予感だけ。