後ろのドアまであと一歩というところで目の前のドアが開いた。

ドアの取っ手に伸ばした私の手は伸ばしたままになった。

「なに?その手。
握手?はい。逃げようったって無駄だから。」

と言って手は彼に捕まった。

もう逃げられない…