今日は入学式だ。

新しい生活が始まる。


誰しもが期待と不安で満ち溢れた、

4月1日。


朝早くアラームがなる。


朝ははっきりいうと嫌いだ。


俺は重たい体を起こし、

部屋を出て一階に向かった。


一階に行くとスーツにエプロンをした


兄が朝ご飯を作っていた。


「環(たまき)おはよう。」


「おー、樹。おはようさん。

てか兄を呼び捨てするんじゃない!

可愛げがねえなーお前。」


「ごめん、兄として認識してない。」


「俺もう涙もでねえわ。」


兄、環は俺の10歳上。


もう25なのに最近彼女と別れたばっか。



早く結婚でもすればいいのに。