滝の裏へといけそうな足場を見つけ

滝壺に落ちないように進んだ。



滝の裏に無事たどり着くと

やはりそこには洞窟があった。


こういうのを見ると

冒険心は抑えられない。


迷わず俺はそこに行くと

洞窟の中には同じくらいの

身長の少女がいた。


少女は怯えていた。

半泣きになりながら俺を見つめる。


「貴方も私を捕まえにきたの?」


震えた声で俺に問う。


「違うよ。」


そう言うと少女は

少し安堵した表情になった。


「そっか、でも貴方も

私と居たところを見られたら

大人たちに何されるか…。」


「そんなに怖いのか?」


少女は顔をぎゅっとしながら

思いっきりうなづく。


それだけ怖いのか。


「だから、早くどっかに…。」


そんなことを言いながらも

少女は行かないで

という顔をしていた。


俺は少女に何かできないだろうか。