受験があった日。


あの日から、二人の内緒事は

まだ守られている。


あの日からは二人で会う日を決めて

その日は世間話したり、散歩したり。


特に遠出するでもなく

あの神社周辺で遊んでいる。


普通だったらすぐ飽きるんだけど

不思議と飽きない。


逆に遥が俺に飽きそうだが

遥はいつも本当に

楽しそうにしてくれていた。


こんなに女子と仲良く出来たのは

初めてかもしれない。


今まではなんでも急に来て

俺に求めるものが大きすぎて

答えられず離れて

行く奴ばっかりだった。


そんな奴ばっかりだったから

少し女子と向き合うのは

億劫だった。


でも遥は違う。


今までの女子のように

何かを深く求めたりしないし、

泣かずに笑っていてくれる。


だから俺は安心して

遥に接することができる。





遥と居ると、正直楽しい。