遥との日々

「どうし…」


どうした?と言おうと思ったら

遥が口を開けてぽかんとしていた。


「遥?」


「は、はははじめて!!!

樹くんの笑った顔初めて見た!!」


「は?それがどうした?」


「き、決めた!」

俺の問いにも答えず

遥はその場に立ち、夕日に向かって

人差し指を差すと言った。


「私、これから毎日樹くんに会って

樹くんの笑った顔を多くでも見る!!」


「お、俺の笑った顔ってそんなレア?」


「レアだよ!」


「そ、そうか…。」


「うん!だからこれから毎日…。」


「毎日はちょっと…せめて週3くらい…。」


「しゅう…さん…。」


「うん、ごめん。」


「わか…った…、週3絶対ここで会おうね!」


「はいはい。」


「出来れば二人の秘密で…。」


なぜかモジモジしながら遥は言う。

「なんで?」


「それは…、えと、なんか秘密って

なんだかドキドキワクワクするじゃない!」


「はあ…」


「秘密ね!絶対!」