遥との日々

行ってみると自然に覆われていて

誰も近寄らなような暗い雰囲気があった。


階段があり、

長いような短いような距離を登り、

大きな赤い鳥居をくぐると

意外にもそこには

綺麗な神社がそびえたっていた。


神社に続く石で作られた道の両側に

狐の像が一つずつ配置されている。





拝殿の近くには掃除をしている

60代くらいの袴の男性がいた。



多分神主さんだろう。





拝殿の方へ歩いていくと

「おや、若い子が来るなんて珍しい。

何をしに来たのですか。」


俺に気づいた神主さんが質問してきた。



「今日高校受験なんで最後の頼みに

お参りしようかと思いまして。」

と俺は答えた。



「そうか、受験かなるほどなるほど。」

神主さんが小さく呟く。



そして大きくうなづくと

「よし、私も共にお祈り
いたしましょう。」

張り切った様子で神主さんが言う。


俺は一瞬びっくりしたが

「ありがとうございます!」

と笑って見せた。