「樹ひどい!もう知らないもん!」


「お前は女子か。」


「うえーん!」


「キモ」


「ごめんって!

もうキモいとか言わないで!」


俺ホモじゃないからー!っと

綾平は顔を両手で覆いながら言う。


そんな綾平に苦笑いしながら

俺は綾平を見ていた。



すると綾平がハッと顔を出して



「俺、樹といれば

可愛いって言われないんじゃね!?」



と言って笑顔になった。




忙しいやつだな…。





「あ、そろそろ受験始まるな。」

腕時計を見た俺は言った。


「おう!それじゃ健闘を祈るぜ樹!」


「うん。」


みんな席についた。


いよいよ初受験。


という雰囲気じゃないが。



見るからにダラけた教師が教室に入る。



テスト用紙が配られた。



あ、意外と簡単そう。


さっさと解いて見直しをする。


担当教師はうたた寝していた。




あんなんでいいのかよ…。




少し学校生活が不安になる。


終了時間になってアラームが鳴る。

教師が慌てもせず起きた。



「はい、じゃーお疲れさん。」



教師が出ていき次の教師が入る。



「これから10分休憩になります。」



一斉に全員たち思い思いに移動し始める。

俺は休憩時間は綾平と会話し、


3教科やって面接をした。


面接では3人の女教師が面接官。



最近嬉しかったことは?



とだけ聞かれ、答えたら「いいね」と

言われて終わった。



もっと聞くことなかったのか…。



そんなこんなで終わった受験。


帰りに綾平とメアドを交換して別れた。