遥との日々

…どうでもいいだろ、

俺の名前なんて。


ふと遥のことを思い出した。



そういえばあいつは

どこの学校へ通ってるんだ?


制服を見ても正直よくわからない。


不思議とまた遥に会えるような

気がしたから俺はそのことについて

考えるのをやめた。



そんなことより周りがうるさい。



受験にも関わらずイチャつくカップル。


イケメンの男子を見てははしゃぐ女子。


可愛い子を見つけては声をかける男子。



まともに座ってるのは俺くらいだ。



受験が始まるまで寝たふりでもしよう。


いろんなところから視線を感じた俺は

うつ伏せて目を閉じる。




やっぱり周りがうるさい。




それでも寝たふりを続けた。



少しして耳元で男の声がした。