迷ったけど、それでも行ってみようと思い、
席を立った瞬間。
「ねぇ、鹿野さん」
同じクラスではない子に話しかけられた。
話したことはないけど一応クラスメイトの顔はなんとなく覚えている。
だけど、
同じクラスにはこんなに目が真っ黒い人は
いなかった、はず。
「な、なんですか?」
久々にキツネちゃん以外と話すから
なんか緊張する。
、、、思春期の男子みたいで、何かやだな。
なんて思っていたら、
目の前の彼女は変なことを口にした。
「あんた、タク様たちに付きまとってるの?」
、、、。
は?
「誰が、誰に付きまとってるの?」
えっ、付きまとうってストーカー?
それとも虫とかのこと?
「だから、あんたとタク様たちよ!」
タク、様たち?
キツネちゃん以外に
様付けされる人なんていたかな?
なんて思っていたらある人物たちが
頭に浮かび上がった。
もしかして、
「タク君達の事?」
私がそう、聞くとなぜか目の前の彼女は
般若化していた。
「タク“君”達!?」

